トップページ > 漢方の相談室 > 2014〜2018 > 漢方の相談室~冷えによる生理痛 41歳の女性は「子宮腺筋症」と診断され、ひどい生理痛と偏頭痛、そしてギラギラした光が現れて見えにくくなる「閃輝暗点」に悩まされていました。頭痛と吐き気もひどく、生理前にはイライラしたり落ち込んだりするほか、アトピーは悪化し、乳房の外側が張って痛み、下痢気味です。生理中は腰痛がある時と無い時があり、出血には暗赤色のウズラの卵大の塊があります。子宮をつままれているような生理痛があり、冷や汗をかくほどです。また、「氷食症」で氷やアイスクリームが欠かせず、毎日のように食べています。頭痛は、疲れやストレスが溜まった時や寝不足の時に悪化し、貧血もあります。 身体が冷えていると考え血を補い、身体の余分な水分を取り去る「当帰芍薬散」と子宮を温める「安中散」を服用してもらいました。生理痛や頭痛、情緒不安は無くなり、現在は子宮腺筋症の治療に励んでいます。 |『漢方の相談室』一覧へ|もどる|次へ| ※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。