トップページ > 薬の休憩室 > 薬の休憩室(第14回):難攻不落の小田原城散歩Ⅱ (Y.M) 前回は小田原城が耐震改装中でしたので、今回は、約5kmのコースを2時間30分かけて散歩する「しおかぜ湘南のウォーキング」に参加しました。 2016年11月20日(日)の暖かい日にJR小田原駅を9時40分に出発し、牛の角に松明を付け、大軍の夜襲に見せかけた「火牛の計」を再現した北条早雲公像の前を望みながら百段坂を登ります。 北条早雲公像 八幡山への急坂を登り、汗ばむと左側に小田原高校(旧制2中)があり、部活動の声が道端に響きわたっています。地元が生んだ民衆詩人・東京薬学校卒の井上康文の詩碑があり、詩文「梅は古き枝に蕾をつけず新しき青き梢に花ひらく」は詩集「梅」の一節です。 小田原高校(旧制2中) 井上康文の詩碑。「梅は古き枝に蕾をつけず新しき青き梢に花ひらく」は詩集「梅」の一節より 城山公園、小峰御鐘ノ台大堀切を横断して小峰山から相模湾を眺望し、居神神社に着きます。この神社の祭神三浦荒次郎義意親子が、早雲と戦い、自刃により三浦氏は滅亡します。そして大久寺に寄り小田原藩主大久保一族の墓地をお参りし、早川口遺構、小田原文学館(昭和初期のモダニズム建築)、西海子小路を通り小田原城常盤木門に入り、急階段を上りやっと入城します。 戦国歴史ロマンに思いを馳せながらのウォーキング 戦国歴史ロマンに思いを馳せながらのウォーキング 今の小田原城は、戦後復興した城であり、北条氏時代は八幡山にあり、初代藩主・大久忠世の嫡男忠隣が改易され、稲葉正勝が藩主となり、その後、大久保忠朝が復権し江戸時代の終わりまで続きます。2016年の大河ドラマ『真田丸』で近藤正臣演じる本多正信が出てきますが、大久保忠世は家忠を2代将軍に推挙し、家忠の上田城の失態も庇いましたが、政敵の本多一族により改易されます。ついには本多一族も改易になります。 帰りに駅前のそば屋「寿庵」がならんでいるので、傍の「うおがし」で刺身定食を食べ、建て替え中の守谷のパン屋を遠目に見ながら、箱根湯本ホテルのパン(箱根ベーカリー)をお土産にしました。 小田原城HP