トップページ > 藤沢の科学者 > 2009年掲載分 > 藤沢の科学者~二日酔い対策 〜薬剤師 金谷 晃子〜 忘年会・新年会等お酒を飲む機会が増える時期。つい飲みすぎ。・・・にならない為にもまたなってしまった時にも。もううんざりするほど聞いていても。もう一度確認してみましょう。 1.お酒を飲む前に。 胃を保護しましょう。アルコールは胃でしばらく停留します。胃の粘膜が胃壁をまもってくれますが、一度にたくさんのむと、粘液が薄まり保護する力が弱くなってしまいます。 胃粘膜を保護するドリンク剤がよいでしょう。 ウコンが入ったものはアルコールの分解を助けてくれますから飲みに行く直前がいいでしょう。 また、アミノ酸のドリンクや二日酔い予防のサプリメントもそれぞれほかの効果があります。 2.飲み始めたら。 まずたんぱく質のおおい食品をとるとよいでしょう。 たんぱく質成分のアミノ酸はアルコールの分解を助けます。 もちろんアミノ酸の多い食品もよいです。 ねばねば成分の食品をとる。 もずく、なっとう、やまいも、めかぶ、おくら等、飲みながらもアルコールから胃粘膜を保護します。 3.お酒のペースも考えましょう。 お酒をのみはじめると、感覚が麻痺するのと、お酒の分解のため水分が必要になるのでつい量が増えていきます。 水を一緒に頼んで飲むと酔いが遅くなりますよ。 4.飲んだあと。 もう一度ウコンや二日酔いに効く薬やサプリをとっておきましょう。 水ものんでおくとよいでしょう。 この寝る前の摂取は効果がありますので必ずやっておきましょう。 さあ、朝はすっきりです!! 5.…でも二日酔いになったら。 脱水症状がおきていますので水分とくに吸収のよいスポーツドリンクや脱水症状用の補給液(前回ご紹介しました)をとりましょう。 胃が痛い、頭痛、吐き気があったら薬を飲んでもかまいません。 では二日酔いはどうして起こるのでしょう? アルコールがきちんと分解すると2段階の分解反応を経て二酸化炭素と水になります。 しかし、アルコールをたくさん飲みすぎてしまうと最初の段階で反応が滞りアセトアルデヒドという物質がたくさんできてしまいます。 このアセトアルデヒドは体に有害で、神経や肝臓に毒性を示します。血中から全身にはこばれて、頭痛や倦怠感・動悸・むくみ・等二日酔いの症状を引き起こしています。 またアルコールによる胃炎も起こしている可能性があります。 大量にのむとたんぱく質はアルコールにより変性をおこします。 二日酔いにならない楽しいお酒を!!