【質 問】70歳の女性です。今は特に病気もなく元気ですが、病気で不自由な生活をするがいやです。別に、いたずらに長生きはしたくないのですが、何か良い養生法はないのですか。
【答 え】

黄帝内経には、養生法が記されている。春は夜更かしをしても良いが、朝は早起きをする。夏には遅く寝て、朝早く起きる。秋は鶏と同じように早寝早起きすべきである。冬には、夜早く寝て朝はゆっくりと起きる。体内の陽気をもらさないように、寒い刺激を避け身体を温かく包む。これに逆らうと災難に遭う。従えば自然の変化に順応し元気で長生きできる。

過労を避け、激怒しないよう努める。美食、過食はしない。病気を長引かせない。酒を飲み過ぎない。力を出しすぎない。

五味と言われる酸味・苦味・甘味・辛味・鹹(かん)味をバランス良く食べ、一つだけを取りすぎないように気をつけることとある。しかし、我々が生きていくうえで黄帝内経の聖人の生活はなかなかできない。そこでこの不摂生を補う上薬がある。

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※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。