トップページ > 漢方の相談室 > 2019~ > 漢方の相談室~排尿異常 92歳の男性は11年前に、夜寝ている間に4回から6回トイレに行きたくなる夜間頻尿に悩んでいました。そこで当店ではまず、膀胱の血流を改善し、尿の出を良くし、膀胱の熱をとり去る「五淋散」を服用してもらいました。 その9年後、今度は前立腺が腫れる症状が現れましたが、於血をさばき、血流を改善する一等級の「田三七人参」を服用してもらい現在、症状は安定しています。特に悩んでいた夜間頻尿には腎を温める、高価な「至宝三鞭丸」を服用してもらうことによって、トイレの頻度が2回程度に減り、喜んでおられました。 また、このような排尿異常は前立腺の診断の判断材料のひとつである腫瘍マーカー「PSA」にも影響を及ぼします。この男性は大事には至りませんでしたが、数値が高く医師からがんを疑われたそうです。 心の平穏をも脅かす排尿異常は、早めの対応が大切です。 |『漢方の相談室』一覧へ|もどる|次へ| ※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。