トップページ > 漢方の相談室 > 漢方の相談室Archives > 得意な病気 > 漢方の相談室~得意な病気(1) 【質 問】漢方薬は、どのような人が服用しているのですか? 【答 え】 江戸時代は医者によって個人差が激しく、患者が殺到しているところもあれば、貧困にあえぐところも多かったといわれる。当時の名医が書き残した書物を勉強することも多いが、すべての病気を漢方薬によって治療していたことは明白であり、現代医学とは異なった形で詳しく症状まで記載してある。このころから蘭学が持ち込まれるが、明治時代になると漢方が日本の医学から後退し暗黒の時代が続いた。現代は西洋医学を中心にした保健医療制のため、漢方医学は2次的医療に甘んじているに過ぎず、本来の漢方の本望を達していないのが現状である。 当店に来る患者も例外ではなく、西洋医学だけでは不安である。薬漬け、検査漬け医療、3分間診療、医者の態度に疑問を感じたり、見切りを付けた患者、あなたの病気は治らないといわれた患者。入退院を繰り返している、もっと健康になりたいと願う人。病院には通っているものの症状がなかなか改善しない、または悪化する。単なる対症療法ではなく、根本から病気を治したい。病院の薬が怖い、副作用で悩まされたことがある方。なるべくなら医者の世話になりたくない、医者に行く時間がない、根本的に医者が嫌いというさまざまな方が相談に来られる。(つづく) |『漢方の相談室』一覧へ|『得意な病気』一覧へ|次へ| ※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。