トップページ > 漢方の相談室 > 漢方の相談室Archives > 得意な病気 > 漢方の相談室~得意な病気(4) 【質 問】漢方薬は、どのような病気の人が服用しているのですか? 【答 え】 たとえば、慢性頭痛をお持ちになっている人はどのように毎日過ごしているのだろうか。病院あるいは薬局で鎮痛剤をもらいその場を何とかしのぐ。ちょっとましな方は、ドリンク剤や栄養剤、最近は気休めにサプリメントを服用する。毎日頭痛でお悩みの方は、比較的素直に身体を考える方は多いが、頻度の少ない方は、その場しのぎで考える方が多い。 同じように、習慣性の便秘、慢性の下痢なども腸の働きが異常を起こしている現れである。胃腸は食べ物を吸収する重要なところで、いつもゴミがたまらないようにしておくことが重要である。腸そのものの働きをよくする漢方薬を服用することが大切である。 皮膚科療域の相談が多いが、これは表面から見える病気なので真剣に取り組まれる。その反面結果を急ぐ方もいる。皮膚は内臓の鏡という言葉もあり、じっくりと内臓を立て直し、皮膚に十分な栄養を送る漢方薬を服用するとよい。 慢性肝炎・繰り返し起こる膀胱(ぼうこう)炎・前立腺肥大・バセドウ氏病・膠原(こうげん)病・慢性関節リウマチ・糖尿病・慢性腎炎・ネフローゼなどは、各臓腑(ふ)の機能が悪くなり起きる病気である。いずれも時間はかかるが漢方薬が得意とする疾病である。(つづく) |『漢方の相談室』一覧へ|『得意な病気』一覧へ|もどる|次へ| ※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。