トップページ > 漢方の相談室 > 漢方の相談室Archives > 漢方の相談室~静脈瘤 【質 問】私は62歳の女性です。出産後からふくらはぎに静脈瘤(りゅう)がありましたが、あまり気に止めていませんでした。40代後半からだんだん曲がりくねった瘤(こぶ)が大きくなり、いまではさらに目立って、ときに痛むようになってきました。何か良いお薬はないでしょうか。 【答 え】 女性のふくらはぎにある血液の滞りを「瘀血・おけつ」と呼び、局所の「瘀血」が全身の血液の汚れに発展する。45歳くらいから全身のエネルギーは徐々に低下し始め、心のエネルギーも低下すると心臓の血液を送り出す力が徐々に減少し、血液が滞り始める。そして65歳くらいになると、その低下はさらに急速になり様々な症状が出始める。 顔色や唇、歯ぐきの色がどす黒くなってきた。皮膚につやがなく、カサカサになる。シミそばかすが多くなる。肩こりや背中の痛みがひどくなる。うっ血し青紫色になる。物忘れが多くなった。手足がしびれるようになる。皮下出血(紫斑)、血圧が高くなる、などである。 この女性には、血液に柔軟性を持たせてサラサラにする「田三七人参・でんさんしちにんじん」と、血液の滞りをなくしていく「血府逐瘀湯・けっぷちくおとう」を6カ月。だいぶきれいになり、顔のシミも消えてきたと大満足し、継続中。 |『漢方の相談室』一覧へ|もどる|次へ| ※これらの『おくすり相談事例』は薬剤師・鍼灸師の福島勇二先生が湘南朝日に連載したコラム『漢方の相談室』より転載したダイジェスト版です。